今更遅ればせながらですがノルウェイの森読みました
何でも2010年に映画が公開されるとか
物語の大部分が主人公の回想的な独り語りと
主人公と他の登場人物との会話で構成されているので
どう映像化していくのかは興味深いです
ただ性的な会話や性行為描写がしょっちゅう出てくるから
下手に映像にするとただのエロになっちゃいそうな懸念はあります
しかもそれらは単純なエロや恋愛としての意味はあまりない気がするので
映像化によって変にそこがクローズアップされると
訳が分からなくなっちゃわないかなぁと人ごとながら心配です(笑)
(※以降若干ネタばれがあるのでまだ読んでない人は注意)
まぁ映画化の件はさておき
小説としては個人的には面白かったし色々と考えさせられました
帯にはでかでかと「恋愛小説!」と謳われているのですが
僕的には死と孤独がテーマの小説で
恋愛とかセックスとかは副次的な物のように思えました
人間は最終的には一人で孤独に生きていて、そこからは誰も逃げられない
その上で人はどう考えて、どう生きる道を選んでいくのか。
それをいくつかのバリエーションで見せているよう思います
誤解を恐れずに言うと僕も人は孤独なものだと思ってます
自分は自分でしかないし
自分以外の人たちは何をどうやっても自分自身にはなりえない
逆もまた然り。当たり前だけど。
自分と他者をつなぐのはあくまで自分の感覚だけで
あくまで間接的にしか人と人っていうのは繋がらない
これが一つの大前提
この小説もこの前提が強く意識されているような気がしたので
それぞれの登場人物に共感しながら読むことができました
直接的には参考にはならなくても考えさせられる
この小説では会話とセックスに大きくフォーカスされているのも
その二つが人と人と間接的につなぐ最も重要なツールだからなのかな
村上春樹の小説は著者としての意図を直裁的に記載してないので
テーマの解釈にはかなりバラツキが出るみたいで
ネットで感想を読んでも本当にバラバラで面白いですね
村上春樹の小説はそういった読後の楽しみもあって面白い
人に自分の解釈を押し付けるのも押し付けられるのもあまり好きでないので
あくまで個人の意見として
漫画ですが世の中の儲かる仕組を書いたのをもう一冊
とりあえず紹介までに
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